
03/07/2025
当社柚子酒の原料のほぼすべての柚子を栽培していただいている、和歌山県南部の古座川ゆず平井の里を訪問することができました。想像してした以上の山奥で、海岸沿いの国道から30km以上入ったところで標高は200m以上あります。
農事組合法人で会員50戸以上が10~14ha栽培しており、80トン程度の収穫とお聞きしました。柚子は搾ると、その重量の17%しか果汁がとれないそうで、当然きれいな見た目の実のまま売る方が高く売れますから、果汁にするのは半分程度のようです。実の一部は輸出もしており、果汁を使ったリキュールを当社でも輸出させていただいておりますが、非常に好評をいただいております。
人口わずか60人の集落に入ると、廃校を事務所にし、横には売店がありますが、店内いっぱいに紫蘇を干していました。前にはりっぱな加工場がありますが、別なところにも洗浄等の工場があるといいます。10数人の職場だそうですが、ここらでは唯一最大でしょう。
栽培者の中には移住してきた人も増えており、和歌山県の山村活性化の星みたいな存在として有名です。最近近くで大規模な山崩れがあり一部畑に被害もあったそうで、痛々しい景観も見られたのですが、聞かないと、まったくわからず、別世界に迷いこんだようなところです。気のせいか空気に柚子のような香りがただよい、谷には淡い霞の下を程よく音を立てて清流が流れています。
畑もご案内いただきましたが、11月に一月かけて収穫するそうで、この季節は小さい実がつき始めたところで探さないとわかりません。色づいたところをまた見に来てくださいとのことで、またPRに務めますと申し上げ再訪をお約束しました。