07/05/2024
旅先で、其処にしか無い酒を探したければスーパーに行けのススメ
弊店は価値観が旧民法的で、
営業形態も家内制手工業的なので、
用でも出来ない限り休みと云う概念が存在しません。
その為、日曜祝日には酒屋を探して観光客の方々が辿り着かれるんですが、
「秋田でしか買えない酒は?」とか聞かれるんですよ。県外に贈り物をしたい方もこう仰いますね。
県内限定流通とかも存在しますけど、
私は、
「その辺のスーパーで買うのが1番手っ取り早いですよ。」と答えてます。
県外で出店経験も有るので実感してるんですが、
地元スーパーで流通するようなお酒って、
「何処でも買えるけど其処を越えない」んですよ。
地酒屋向けに流通するようなお酒って、
「其処でしか買えないけど何処も一緒」なんですよ。
当たり前の商品をわざわざ外に売り込まないじゃないですか、特殊な商品こそ外に売り込んでいきますよね。
大衆性を求めた結果と専門性を求めた結果による、
思えば当然のギャップで、
地域の著名な酒屋に行った観光客が、地元で通ってる酒屋と品揃えが変わらなくてがっかりなんて話をこのGWでも聞きました。
翻って弊店はと云うと、
酒小売自由化で町の酒屋が崩壊した際、飲食店への卸売の方に活路を見出した業務用酒販店です。
小売の方が利益が良いですから、小売を増やすべく専門性を上げようとして、
取り扱いの現在地点は地元スーパー以上地酒屋未満なんじゃないかしら、
この中途半端さって得難いよなぁと、
観光客には刺さってますよね。
その辺のスーパーが、、とは言いますけど、
あまりにも普段通りな所でお土産探したくは無いですもんね。そして弊店は市に歴史的建造物と指定される位にはそれなりの構えですし、
当方としても世間が忙しい時は本業の飲食店部分で配達に出たり入ったりで、
店頭でお相手出来ない場合もそれなりに有りますから、
世間が暇な時の来店客の方がじっくりお相手出来ます。
別に狙った訳でも堅持したい訳でもないんですけど、基本的にこんな感じが弊店なんでしょう。
とりあえず、
観光で他所に行かれた際は、
有名な酒屋に行くよりは、
一旦聞いた事も無いようなスーパーを覗かれた方が新しい発見があると思いますよ。