Etlivin s.r.l.
Etlivin - エトリヴァン 30年史は1986年に始まる。創業当時はワインと共にイタリア産アーモンド、ピスタチオなどを輸入していたが、1990年ころからはイタリアワインに特化にした。このころイタリア産ワインを専門的に扱う輸入業者は稀な存在で、エトリヴァンは従価税から従量税への移行期に多くの高級ワインを輸入した先がけだった。
1986年ー1990年代に輸入したワイナリーにはカステッロ・ディ・アマ 、アンセルミ、カンタルポ, チェレット, イル・ポッジョーネ, カザノーヴァ・ディ・ネリ, シロ・パチェンティ, ナダ・フィオレンツォ、マストロイアンニ, タレンティ, タスカ・ダルメリータ, イゾレ・オレーナ, モンテヴェルティーネ, ヴィエ・ディ・ロマンスなどがあり、これらの多くはエトリヴァンから離れてしまったが、日本市場でエトリヴァンと共に今も生き続けているワイナリーも少なくはない。特にブルネッロ・ディ・モンタルチーノに関しては自他ともに認めるパイオニアである。
エトリヴァンのこれから。今日までしてきたことだが、小さくとも無位無冠のワイナリーであっても一定の水準にあるものを日本に上陸させること。さらにエトリヴァン得意の「音楽シリーズ」のワインを充実させたい。今まではイタリア料理店を中心に売ってきたが、これからは様々な販売チャンネルを考えていきたい。よく「エトリヴァンは敷居が高い」いわれてきたが、これはむしろ「専門家」として誉められたと受けとめている。
最後にエトリヴァンの信条。「ワインは理屈が果てたところから始まる」。ワインの周辺にはソムリエ、ワインジャーナリズムなどワインを語る人たちがたくさんいるが、ワインの真実はワインみずからが語っているはずである。自然派であろうがなかろうが、ビオであろうがなかろうがおいしかったらどっちでもかまわないのではないか。
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「時計屋の時計春の夜どれがほんと」久保田万太郎。この一句どこか今のワイン事情を言い当てている。